2020年10月22日
あと100回来て欲しい【想い出アミーゴインサイドストーリー⑯】
「あと100回来て欲しい」
埼玉県にある写真館での話です。
あれは、まだセミの大合唱が聞こえる残暑厳しい夏の日でした。
50代くらいの男性客が一人で写真館にお越しになられました。
普段は、お子様連れや女性のお友達同士での利用が多く、男性1名でのご利用は珍しいケースです。
冷房の効いた店内に、男性客をご案内すると
「今日はあるものを持ってきたんです。」
と言って、お持ちの大きな手提げカバンから立派な額縁に入った写真を取り出しました。
そこには、目が覚めるような鮮やかな赤に、可憐な花が散りばめられた着物を着た年配の女性が1人で写っていました。
写真館で撮ったようなとても綺麗な写真でした。

「これと一緒に写して欲しいんです。」とリクエストがありました。
その瞬間、色々な考えが、私の頭の中をよぎりました。
「この方のお母様だろうか…」
「一緒に、ここに来る予定だったのだろうか……」
「写真に写られている女性は、今も元気なのだろうか………」
ここまで考えてお客様の方を見ると、男性はそれ以上のことを話される雰囲気ではなかった為、
すぐに気持ちを切り替えて、お客様のリクエストに最大限お応えしようと思いました。
額縁に入った写真を一緒に撮影する時は、ストロボ光の角度によってガラス面が反射します。
また、フレーミングによってうまく映らなかったりする可能性もある為、写真を持つ位置・角度も調整します。
そして、何より不自然にならないように「写真の中の女性と一緒に写っている」イメージを膨らませて撮影を行いました。
撮影後、お客様に画像を確認いただきます。ドキドキしながらお客様の反応を待つ2秒くらいの時間が、非常に長く感じました。
「よく撮れてるねぇ!」と言った顔は満足そうな表情で、一気に緊張感がほぐれてホッとしました。
そして何度も、何度も、お礼の言葉をいただきました。
最後に写真を台紙に入れてお渡する際に、私が気になっていた写真の中の女性について男性が話始めました。
「この女性は私の母親なんだけど、事情があって一緒に来ることができなかったんだ。でもいい記念になりました。ありがとう。」
と言って写真館を後にされました。私もそれ以上のことを聞くことが出来ず、複雑な心境でしたが、去り行く背中に感謝の気持ちを送りながらお客様を見送りました。
それからもしばらくは、その男性のことが気になっていました。
夏の暑さも少し薄れて秋の訪れを感じるような陽気になった頃の昼下がり、その男性が、写真館にお越しになられました。
写真に写られていたお母様と一緒にです。

お母様は写真に写っていた通り、元気そうでした。
そして男性もお母様も幸せそうな表情を浮かべていました。
「この間はとっても綺麗に撮ってくれてありがとう。母が、元気になったので一緒に来ました。私の事、覚えてる?」
と男性が言いました。
「もちろんです。一緒にお越しいただいたのですね。」と最高の笑顔でお応えしました。
そして、あらためて二人の想い出を創らせていただきました。
私より、ずっと年上の楽しそうな親子を撮影していると、今まで心に引っかかっていた事も全て晴れていきました。
「今があるから二人はとても幸せだ」と……
撮影が終わる間際のタイミングでお母様が、「もう二度と来れないかもしれないわ」と仰いました。
私は、熱くなる想いを隠しながら、先ほどを上回る最高の笑顔で「あと100回来てください」とお伝えしました。
きっとまた会えると信じています。
埼玉県にある写真館での話です。
あれは、まだセミの大合唱が聞こえる残暑厳しい夏の日でした。
50代くらいの男性客が一人で写真館にお越しになられました。
普段は、お子様連れや女性のお友達同士での利用が多く、男性1名でのご利用は珍しいケースです。
冷房の効いた店内に、男性客をご案内すると
「今日はあるものを持ってきたんです。」
と言って、お持ちの大きな手提げカバンから立派な額縁に入った写真を取り出しました。
そこには、目が覚めるような鮮やかな赤に、可憐な花が散りばめられた着物を着た年配の女性が1人で写っていました。
写真館で撮ったようなとても綺麗な写真でした。

「これと一緒に写して欲しいんです。」とリクエストがありました。
その瞬間、色々な考えが、私の頭の中をよぎりました。
「この方のお母様だろうか…」
「一緒に、ここに来る予定だったのだろうか……」
「写真に写られている女性は、今も元気なのだろうか………」
ここまで考えてお客様の方を見ると、男性はそれ以上のことを話される雰囲気ではなかった為、
すぐに気持ちを切り替えて、お客様のリクエストに最大限お応えしようと思いました。
額縁に入った写真を一緒に撮影する時は、ストロボ光の角度によってガラス面が反射します。
また、フレーミングによってうまく映らなかったりする可能性もある為、写真を持つ位置・角度も調整します。
そして、何より不自然にならないように「写真の中の女性と一緒に写っている」イメージを膨らませて撮影を行いました。
撮影後、お客様に画像を確認いただきます。ドキドキしながらお客様の反応を待つ2秒くらいの時間が、非常に長く感じました。
「よく撮れてるねぇ!」と言った顔は満足そうな表情で、一気に緊張感がほぐれてホッとしました。
そして何度も、何度も、お礼の言葉をいただきました。
最後に写真を台紙に入れてお渡する際に、私が気になっていた写真の中の女性について男性が話始めました。
「この女性は私の母親なんだけど、事情があって一緒に来ることができなかったんだ。でもいい記念になりました。ありがとう。」
と言って写真館を後にされました。私もそれ以上のことを聞くことが出来ず、複雑な心境でしたが、去り行く背中に感謝の気持ちを送りながらお客様を見送りました。
それからもしばらくは、その男性のことが気になっていました。
夏の暑さも少し薄れて秋の訪れを感じるような陽気になった頃の昼下がり、その男性が、写真館にお越しになられました。
写真に写られていたお母様と一緒にです。

お母様は写真に写っていた通り、元気そうでした。
そして男性もお母様も幸せそうな表情を浮かべていました。
「この間はとっても綺麗に撮ってくれてありがとう。母が、元気になったので一緒に来ました。私の事、覚えてる?」
と男性が言いました。
「もちろんです。一緒にお越しいただいたのですね。」と最高の笑顔でお応えしました。
そして、あらためて二人の想い出を創らせていただきました。
私より、ずっと年上の楽しそうな親子を撮影していると、今まで心に引っかかっていた事も全て晴れていきました。
「今があるから二人はとても幸せだ」と……
撮影が終わる間際のタイミングでお母様が、「もう二度と来れないかもしれないわ」と仰いました。
私は、熱くなる想いを隠しながら、先ほどを上回る最高の笑顔で「あと100回来てください」とお伝えしました。
きっとまた会えると信じています。
2020年10月20日
今週の彦根城アミーゴvol.15
皆さま こんにちは
琵琶湖には島があるのはご存じですか?
琵琶湖には竹生島、沖島、多景島、の三島があります。
竹生島、多景島は無人島ですが沖島は人が住んでおり淡水湖の島では
めずらしいそうです。
こちらは彦根城から見える多景島です。
多景島には日蓮上人の像や10メートルの石碑などがあります。
皆さま是非見に来てください。
彦根城アミーゴ 増田
琵琶湖には島があるのはご存じですか?
琵琶湖には竹生島、沖島、多景島、の三島があります。
竹生島、多景島は無人島ですが沖島は人が住んでおり淡水湖の島では
めずらしいそうです。
こちらは彦根城から見える多景島です。
多景島には日蓮上人の像や10メートルの石碑などがあります。
皆さま是非見に来てください。
彦根城アミーゴ 増田
2020年10月20日
今週の彦根城アミーゴvol.15
皆さま こんにちは
琵琶湖には島があるのはご存じですか?
琵琶湖には竹生島、沖島、多景島、の三島があります。
竹生島、多景島は無人島ですが沖島は人が住んでおり淡水湖の島では
めずらしいそうです。
こちらは彦根城から見える多景島です。
多景島には日蓮上人の像や10メートルの石碑などがあります。
皆さま是非見に来てください。

彦根城アミーゴ 増田
琵琶湖には島があるのはご存じですか?
琵琶湖には竹生島、沖島、多景島、の三島があります。
竹生島、多景島は無人島ですが沖島は人が住んでおり淡水湖の島では
めずらしいそうです。
こちらは彦根城から見える多景島です。
多景島には日蓮上人の像や10メートルの石碑などがあります。
皆さま是非見に来てください。

彦根城アミーゴ 増田
2020年10月20日
Amigo.Go! 白川郷だより vol.61
本日気温が5~6度しか
ありません
朝もやの中、いい感じで
風景が楽しめました
高山とか白川郷は
朝からもやっていると
この時期は昼間の気温が
グっと上がります
一枚ずつ脱いで、また一枚ずつ
着ていきます
大変です

ありません
朝もやの中、いい感じで
風景が楽しめました
高山とか白川郷は
朝からもやっていると
この時期は昼間の気温が
グっと上がります
一枚ずつ脱いで、また一枚ずつ
着ていきます
大変です
2020年10月17日
テーマパークと記念写真で繋がる想い出の形【想い出アミーゴインサイドストーリー⑮】
おはようございます。
行楽の秋。旅行の秋。Gotoの秋!
しかし、残念ながら週末は全国的に雨模様……。
こんな日は、水族館など屋内施設でまったりと過ごすのが個人的なおすすめです。
ゆったりと水槽の中を泳ぐ魚たちに癒されてみてはいかがでしょうか。
それでは、本日も全国のアミーゴの想い出にまつわるインサイドストーリーをご紹介させていただきます。
はじまりはじまり。
テーマパークと記念写真で繋がる想い出の形
愛知県名古屋市にあるテーマパークでの話です。
私が、初めてリーダーとなって現場を任されたのは、キャラクターテーマパークでした。
約3年間テーマパークで、たくさんのお子様の想い出を創ってきました。
時には、失敗して辛い経験をしたこともありました。
同時にお客様とのふれあいや経験によって自身を大きく成長へと導いてくれました。

そして昨年より、さらに規模の大きいテーマパークのリーダーを担当することになりました。
3年間で得た経験を活かせることにワクワクしていましたが、新規現場の立ち上げは想像以上に大変でした。
システムの整備・スタッフの教育・お客様の対応と短期間で多くのミッションに立ち向かわなければいけません。
無事オープンを迎えることができたものの目の前の仕事に追われる毎日。
気付けば、あっという間にオープンから1か月が経過していました。

そんな時にトラブルが起きました。
そこでは記念写真をお買い求めいただいたお客様に撮影データを提供するサービスを行っていました。
撮影データのプレゼントは、お客様からの需要も高く、非常に人気のあるサービスです。
撮影画像を管理しているサーバーに原因不明のエラーが発生したのです。
購入いただいたお客様に謝罪や後日ダウンロードが可能になるご案内、サーバーの復旧など対応に追われていました。
スタッフ総出でお客様対応をする中、システム担当者が小さなお子様をお連れのお客様よりお叱りを受けているのが目に入りました。
お客様が、ご立腹の様子であった為、心配になってすぐにその場にかけつけました。
何とか事態をおさめなきゃ!と覚悟を決めて、お客様の元に行きました。
そのお母様と目があった瞬間……目がテンになりました。
「信じられない……………。〇〇ちゃんのママですか………?」
とトラブルへの謝罪も忘れてお客様に声をかけていました。
するとお客様も
「えーー!信じられない。あのテーマパークのお姉さんですか?」
以前働いていたテーマパークで、何度もお子様の想い出を創らせていただいた大切なお客様だったのです!
二人で、声を上げてしまうほど前触れもない突然の再開に心が躍りました。
その後、無事サーバーも復旧しお客様にデータをお渡しすることができました。
お母様もすっかり気分を良くされて「また遊びにくるので、写真撮ってくださいね。」と嬉しい言葉をかけてくれました。
今でもパークに遊びに来るたびに「〇〇さーん!今日も写真撮ってください!」と毎回、声をかけてくれます。
3人のお子様も人見知りせず接してくれるまでに仲良くなりました。
お客様との繋がりをこれからも大切にしていきたいと心から感じたエピソードでした。
これからもお母様と一緒にお子様の成長を見守っていくことが、私の楽しみと喜びになっています。
行楽の秋。旅行の秋。Gotoの秋!
しかし、残念ながら週末は全国的に雨模様……。
こんな日は、水族館など屋内施設でまったりと過ごすのが個人的なおすすめです。
ゆったりと水槽の中を泳ぐ魚たちに癒されてみてはいかがでしょうか。
それでは、本日も全国のアミーゴの想い出にまつわるインサイドストーリーをご紹介させていただきます。
はじまりはじまり。
テーマパークと記念写真で繋がる想い出の形
愛知県名古屋市にあるテーマパークでの話です。
私が、初めてリーダーとなって現場を任されたのは、キャラクターテーマパークでした。
約3年間テーマパークで、たくさんのお子様の想い出を創ってきました。
時には、失敗して辛い経験をしたこともありました。
同時にお客様とのふれあいや経験によって自身を大きく成長へと導いてくれました。

そして昨年より、さらに規模の大きいテーマパークのリーダーを担当することになりました。
3年間で得た経験を活かせることにワクワクしていましたが、新規現場の立ち上げは想像以上に大変でした。
システムの整備・スタッフの教育・お客様の対応と短期間で多くのミッションに立ち向かわなければいけません。
無事オープンを迎えることができたものの目の前の仕事に追われる毎日。
気付けば、あっという間にオープンから1か月が経過していました。

そんな時にトラブルが起きました。
そこでは記念写真をお買い求めいただいたお客様に撮影データを提供するサービスを行っていました。
撮影データのプレゼントは、お客様からの需要も高く、非常に人気のあるサービスです。
撮影画像を管理しているサーバーに原因不明のエラーが発生したのです。
購入いただいたお客様に謝罪や後日ダウンロードが可能になるご案内、サーバーの復旧など対応に追われていました。
スタッフ総出でお客様対応をする中、システム担当者が小さなお子様をお連れのお客様よりお叱りを受けているのが目に入りました。
お客様が、ご立腹の様子であった為、心配になってすぐにその場にかけつけました。
何とか事態をおさめなきゃ!と覚悟を決めて、お客様の元に行きました。
そのお母様と目があった瞬間……目がテンになりました。
「信じられない……………。〇〇ちゃんのママですか………?」
とトラブルへの謝罪も忘れてお客様に声をかけていました。
するとお客様も
「えーー!信じられない。あのテーマパークのお姉さんですか?」
以前働いていたテーマパークで、何度もお子様の想い出を創らせていただいた大切なお客様だったのです!
二人で、声を上げてしまうほど前触れもない突然の再開に心が躍りました。
その後、無事サーバーも復旧しお客様にデータをお渡しすることができました。
お母様もすっかり気分を良くされて「また遊びにくるので、写真撮ってくださいね。」と嬉しい言葉をかけてくれました。
今でもパークに遊びに来るたびに「〇〇さーん!今日も写真撮ってください!」と毎回、声をかけてくれます。
3人のお子様も人見知りせず接してくれるまでに仲良くなりました。
お客様との繋がりをこれからも大切にしていきたいと心から感じたエピソードでした。
これからもお母様と一緒にお子様の成長を見守っていくことが、私の楽しみと喜びになっています。