2021年11月30日
記念写真を撮るということ【想い出アミーゴインサイドストーリー㊿】
とある茨城県の水族館。
今日も記念撮影するアミーゴたちの元気な声が聞こえてきます。

この水族館では館内の一室に撮影ブースが設けられ、リアルなホオジロサメの顔オブジェと並び記念撮影ができます。口を大きく開けたサメオブジェは大きさ約2メートルの大迫力。背景にはクロマキーでたくさんの魚やサメ、鮮やかなサンゴが合成されます。
完成した写真はまるで海の底で撮影したかのような、不思議な雰囲気を醸し出します。
ある日の営業終了後、アミーゴの元にお客様から一通のメールが届きました。
「先日そちらで記念撮影したものです。私一人で撮ってもらったのでその時は買わなかったのですが、帰ってから写真が欲しくなりました。販売していただけませんか?」
アミーゴはすぐにご案内メールを返信。その後のやりとりでお客様の本人確認を済ませ、入金確認後写真を発送しました。
それから数日後、アミーゴの元にお客様から御礼メールが届きました。
「写真が届きました。ありがとうございます。実はこの度、大切な人が遠くに行ってしまうことになり、自作のフォトフレームを贈ろうと思い立ちました。中に入れるのに良い写真を探していたところ、水族館で撮影した写真がやっぱり一番良かったので、取り寄せさせてもらった次第です。
初め購入しなかったのはどこでも撮れる合成背景より、どこか記念碑やモニュメントと写っていた方がその土地の雰囲気も出て、記念写真らしくていいかしらと思っていたからです。でも鮮やかな背景は私自身もキレイに見せてくれましたし、よく考えたら合成とはいえこの水族館でしか撮れない景色。帰ってからもこの写真がずっと忘れられなくて…。大切な人にもこの写真を持っていてもらえたら嬉しいなって、思い直して贈ることにしたんです」
メールの最後には、お客様が手作りで作られたフォトフレームの画像が添付されていました。フレームの中には、私たちの撮影したお客様の写真が収められています。それを見たアミーゴは感動のあまり涙が出そうになりました。

写真を欲しいと思ってもらえただけでなく、大切な人への贈り物に選んでいただけたこと、写真を通してお客様の大事なお役に立てたこと。
それは写真に携わる仕事をする中で、アミーゴにとっては本望といえるくらい、貴重で嬉しい経験でした。毎日お客様と出会い、シャッターを切るこの仕事が、この一枚が、回りまわって誰かの楽しい、嬉しい、懐かしいにつながっている。人の心を揺さぶっている。それってなんて素敵なことなんだろう、幸せなことなんだろうと実感できた出来事でした。
これからもこの仕事に誇りをもって、一枚一枚大切に撮影していこう。改めて心に誓ったアミーゴでした。
今日も記念撮影するアミーゴたちの元気な声が聞こえてきます。

この水族館では館内の一室に撮影ブースが設けられ、リアルなホオジロサメの顔オブジェと並び記念撮影ができます。口を大きく開けたサメオブジェは大きさ約2メートルの大迫力。背景にはクロマキーでたくさんの魚やサメ、鮮やかなサンゴが合成されます。
完成した写真はまるで海の底で撮影したかのような、不思議な雰囲気を醸し出します。
ある日の営業終了後、アミーゴの元にお客様から一通のメールが届きました。
「先日そちらで記念撮影したものです。私一人で撮ってもらったのでその時は買わなかったのですが、帰ってから写真が欲しくなりました。販売していただけませんか?」
アミーゴはすぐにご案内メールを返信。その後のやりとりでお客様の本人確認を済ませ、入金確認後写真を発送しました。
それから数日後、アミーゴの元にお客様から御礼メールが届きました。
「写真が届きました。ありがとうございます。実はこの度、大切な人が遠くに行ってしまうことになり、自作のフォトフレームを贈ろうと思い立ちました。中に入れるのに良い写真を探していたところ、水族館で撮影した写真がやっぱり一番良かったので、取り寄せさせてもらった次第です。
初め購入しなかったのはどこでも撮れる合成背景より、どこか記念碑やモニュメントと写っていた方がその土地の雰囲気も出て、記念写真らしくていいかしらと思っていたからです。でも鮮やかな背景は私自身もキレイに見せてくれましたし、よく考えたら合成とはいえこの水族館でしか撮れない景色。帰ってからもこの写真がずっと忘れられなくて…。大切な人にもこの写真を持っていてもらえたら嬉しいなって、思い直して贈ることにしたんです」
メールの最後には、お客様が手作りで作られたフォトフレームの画像が添付されていました。フレームの中には、私たちの撮影したお客様の写真が収められています。それを見たアミーゴは感動のあまり涙が出そうになりました。

写真を欲しいと思ってもらえただけでなく、大切な人への贈り物に選んでいただけたこと、写真を通してお客様の大事なお役に立てたこと。
それは写真に携わる仕事をする中で、アミーゴにとっては本望といえるくらい、貴重で嬉しい経験でした。毎日お客様と出会い、シャッターを切るこの仕事が、この一枚が、回りまわって誰かの楽しい、嬉しい、懐かしいにつながっている。人の心を揺さぶっている。それってなんて素敵なことなんだろう、幸せなことなんだろうと実感できた出来事でした。
これからもこの仕事に誇りをもって、一枚一枚大切に撮影していこう。改めて心に誓ったアミーゴでした。
2021年10月23日
勤務最終日の忘れられない想い出【想い出アミーゴインサイドストーリー㊾】
兵庫県にあるキャラクターテーマパークでの話です。
長らくお世話になったここでの勤務も今日が最終日。
翌日から違う現場での勤務も決まっており、閉店の時間が近づくにつれ感慨深いものがありました。
閉店間際、30代ぐらいのご両親が4歳の女の子と1歳ぐらいの男の子を抱っこして写真スタジオに駆け込んで来ました。
「こんにちは!まだ撮影できますか?」
お客さまと目があった瞬間、想い出の記憶が蘇ります。
閉店間際の同じような時間帯に、2年続けて撮影をさせていただいているリピーターのお客さまでした。
1度目は一番下のお子さまはまだお腹の中にいて、お姉ちゃんとご両親の3人で。
2度目は一番下のお子さまは寝ていて、抱っこしてもらいながら寝顔のまま一緒に4人で。

お子さまの誕生という貴重な家族の想い出創りにも携わらせていただいたことが、とても印象に残っていました。
「また来てくださったのですね。嬉しいです!」
思わぬ来客に感動し、弾むような声でお客さまをお出迎えしました。
「前回はこの子(下のお子さま)が寝ていたけど、今日は頑張って起きてくれてるし、やっと2人で撮れるね!と主人と楽しみにしてきました」
お母さまも前回の撮影の事をよく覚えてくれていました。
家族の想い出の1ページを、お客さまと一緒に創れるなんてカメラマン冥利に尽きることです。
前回は、イヤイヤ期だったこともありお母さんの背中に張りついて、中々撮影が開始できませんでした。
スタジオにお姉ちゃんの好きなぬいぐるみがあり「これで一緒に遊ぼう!」と声をかけると、さっきまで後ろに隠れていたのが、嘘のように「遊ぶー」とまっすぐスタジオに来てくれて最後は、もじもじしながらも笑顔でポーズをしてくれました。
今回は、そのことも覚えてくれていたのか「写真撮ろっか」と声をかけるだけで、すぐにスタジオまで入ってきてくれて
「お姉ちゃんになったからできるよ」と弟を抱きしめながら、空いている手で力強くポーズまでしてくれて、お子さまの成長を感じ幸せな気持ちになりました。
撮影が終わり、ご両親が出来がった写真を見た瞬間、「かわいい!」とお二人とも目を細くして喜んでくれています。
写真をお渡しした後、私が社内異動で勤務先が変わることを伝えたいのですが、それをした方がいいのか迷いながら、
勇気をもって今日が最後の勤務であることをお客さまに伝えました。
「えーーー!いつも可愛く撮ってもらっていたのに…残念です。そうなんですね…でも本当に毎年ありがとうございました」
とお母さまから温かい言葉をいただきました。
お見送りをしていると、見えなくなるところまでお姉ちゃんは「またねー」と元気いっぱい手を振り続けてくれていました。

お姉ちゃんの背中を見送りながら、以前の勤務先でもそうでしたが次の異動先でも写真撮影を通じてお客さまとの関係性を大切にたくさんの想い出を創っていこうと胸に誓いました。
大切なお客さまと出会えた勤務最終日、忘れられない想い出の1日となりました。
長らくお世話になったここでの勤務も今日が最終日。
翌日から違う現場での勤務も決まっており、閉店の時間が近づくにつれ感慨深いものがありました。
閉店間際、30代ぐらいのご両親が4歳の女の子と1歳ぐらいの男の子を抱っこして写真スタジオに駆け込んで来ました。
「こんにちは!まだ撮影できますか?」
お客さまと目があった瞬間、想い出の記憶が蘇ります。
閉店間際の同じような時間帯に、2年続けて撮影をさせていただいているリピーターのお客さまでした。
1度目は一番下のお子さまはまだお腹の中にいて、お姉ちゃんとご両親の3人で。
2度目は一番下のお子さまは寝ていて、抱っこしてもらいながら寝顔のまま一緒に4人で。

お子さまの誕生という貴重な家族の想い出創りにも携わらせていただいたことが、とても印象に残っていました。
「また来てくださったのですね。嬉しいです!」
思わぬ来客に感動し、弾むような声でお客さまをお出迎えしました。
「前回はこの子(下のお子さま)が寝ていたけど、今日は頑張って起きてくれてるし、やっと2人で撮れるね!と主人と楽しみにしてきました」
お母さまも前回の撮影の事をよく覚えてくれていました。
家族の想い出の1ページを、お客さまと一緒に創れるなんてカメラマン冥利に尽きることです。
前回は、イヤイヤ期だったこともありお母さんの背中に張りついて、中々撮影が開始できませんでした。
スタジオにお姉ちゃんの好きなぬいぐるみがあり「これで一緒に遊ぼう!」と声をかけると、さっきまで後ろに隠れていたのが、嘘のように「遊ぶー」とまっすぐスタジオに来てくれて最後は、もじもじしながらも笑顔でポーズをしてくれました。
今回は、そのことも覚えてくれていたのか「写真撮ろっか」と声をかけるだけで、すぐにスタジオまで入ってきてくれて
「お姉ちゃんになったからできるよ」と弟を抱きしめながら、空いている手で力強くポーズまでしてくれて、お子さまの成長を感じ幸せな気持ちになりました。
撮影が終わり、ご両親が出来がった写真を見た瞬間、「かわいい!」とお二人とも目を細くして喜んでくれています。
写真をお渡しした後、私が社内異動で勤務先が変わることを伝えたいのですが、それをした方がいいのか迷いながら、
勇気をもって今日が最後の勤務であることをお客さまに伝えました。
「えーーー!いつも可愛く撮ってもらっていたのに…残念です。そうなんですね…でも本当に毎年ありがとうございました」
とお母さまから温かい言葉をいただきました。
お見送りをしていると、見えなくなるところまでお姉ちゃんは「またねー」と元気いっぱい手を振り続けてくれていました。

お姉ちゃんの背中を見送りながら、以前の勤務先でもそうでしたが次の異動先でも写真撮影を通じてお客さまとの関係性を大切にたくさんの想い出を創っていこうと胸に誓いました。
大切なお客さまと出会えた勤務最終日、忘れられない想い出の1日となりました。
2021年10月09日
由布島のルイ君【想い出アミーゴインサイドストーリー㊽】
私は由布島で記念撮影サービスをしているアミーゴです。

由布島は沖縄のさらに南西、西表島の東約0.5kmに位置する、小さな小さな島のこと。
由布島へは西表島から海を渡る必要がありますが、移動手段はなんと船ではありません。
牛車です。島と島の間をかわいらしい水牛が、ゆっくりゆっくり牛車を引っ張り、お客様を由布島へ連れて行ってくれるのです。そんな素敵体験ができる有名な人気スポット。今日も由布島を楽しみにされたお客様が訪れます。

私はその日も元気に記念撮影をしていました。由布島ではなんと水牛のルイ君と一緒に記念撮影できます。ここでルイ君のプロフィールをご紹介。
琉生(ルイ)・雄・7歳(人間年齢21歳)
由布島一大人しく、知らない人が近づいたり触っても動じない性格の為、50頭近くいる由布島の水牛の中で唯一お客様が触ることを許されている水牛です。
甘えん坊な一面もあるルイ君は、お客様から大人気。いつも通りのマイペースな感じでお客様にふれあい体験を楽しんでいただいていました。
「それでは次のお客様、こちらへどうぞ!」
やってきたお客様は60代くらいのご夫妻。まずは旦那様が満面の笑みでルイ君に近寄り、慣れた手付きで背中を撫でました。その様子を見ながらご夫人は、手提げから一枚の写真を取り出します。旦那様はそれをのぞき込むと、写真とルイ君とを見比べながら、大きくなったなぁとため息交じりにつぶやきました。
不思議そうな顔をする私にご夫人が教えてくれました。
「一年前にもここで、ルイ君と撮ってもらったんですよ」
写真には、ルイ君と一緒に写るお二人の姿。それは前回お買い求め頂いた記念写真のコピーでした。
「よく撮れてるでしょう? いつもテレビの上に飾っているの。この写真を見ながら毎日ごはんを食べているのよ」
そういって子供のように笑うご婦人。
それからお二人はしばらくの間、ルイ君とふれあっておられました。久しぶりの再会を喜び合い「調子はどうだった?」と会話をしているかのように、私には見えました。
その後はもちろんルイ君とご夫妻の記念撮影。仕上がった写真をとても喜んでいただけました。「来年もまた来るからね」私とルイ君にそう言って、ご夫妻は帰路につかれました。
私はご夫妻に手を振りながら、今日の感動を噛みしめていました。
去年の写真はテレビの上に飾っていただけた、それだけお二人にとっていつでも触れていたい大切な想い出にしていただけたのでしょう。ルイ君のことはきっとご自分の子供のように想ってくださっているに違いありません。由布島が、ルイ君が大好きな私にとって、今日のことはとてもとても嬉しい出来事でした。
「来年もお待ちしています」
そんな想いを胸に、私はお二人の背中を見送りました。
ふと後ろを振り返ると、ルイ君はお二人の方を向きゆっくりと目を閉じていました。それはまるでお二人に「バイバイ、また来てね」と微笑んでいるように、私には見えていました。

由布島は沖縄のさらに南西、西表島の東約0.5kmに位置する、小さな小さな島のこと。
由布島へは西表島から海を渡る必要がありますが、移動手段はなんと船ではありません。
牛車です。島と島の間をかわいらしい水牛が、ゆっくりゆっくり牛車を引っ張り、お客様を由布島へ連れて行ってくれるのです。そんな素敵体験ができる有名な人気スポット。今日も由布島を楽しみにされたお客様が訪れます。

私はその日も元気に記念撮影をしていました。由布島ではなんと水牛のルイ君と一緒に記念撮影できます。ここでルイ君のプロフィールをご紹介。
琉生(ルイ)・雄・7歳(人間年齢21歳)
由布島一大人しく、知らない人が近づいたり触っても動じない性格の為、50頭近くいる由布島の水牛の中で唯一お客様が触ることを許されている水牛です。
甘えん坊な一面もあるルイ君は、お客様から大人気。いつも通りのマイペースな感じでお客様にふれあい体験を楽しんでいただいていました。
「それでは次のお客様、こちらへどうぞ!」
やってきたお客様は60代くらいのご夫妻。まずは旦那様が満面の笑みでルイ君に近寄り、慣れた手付きで背中を撫でました。その様子を見ながらご夫人は、手提げから一枚の写真を取り出します。旦那様はそれをのぞき込むと、写真とルイ君とを見比べながら、大きくなったなぁとため息交じりにつぶやきました。
不思議そうな顔をする私にご夫人が教えてくれました。
「一年前にもここで、ルイ君と撮ってもらったんですよ」
写真には、ルイ君と一緒に写るお二人の姿。それは前回お買い求め頂いた記念写真のコピーでした。
「よく撮れてるでしょう? いつもテレビの上に飾っているの。この写真を見ながら毎日ごはんを食べているのよ」
そういって子供のように笑うご婦人。
それからお二人はしばらくの間、ルイ君とふれあっておられました。久しぶりの再会を喜び合い「調子はどうだった?」と会話をしているかのように、私には見えました。
その後はもちろんルイ君とご夫妻の記念撮影。仕上がった写真をとても喜んでいただけました。「来年もまた来るからね」私とルイ君にそう言って、ご夫妻は帰路につかれました。
私はご夫妻に手を振りながら、今日の感動を噛みしめていました。
去年の写真はテレビの上に飾っていただけた、それだけお二人にとっていつでも触れていたい大切な想い出にしていただけたのでしょう。ルイ君のことはきっとご自分の子供のように想ってくださっているに違いありません。由布島が、ルイ君が大好きな私にとって、今日のことはとてもとても嬉しい出来事でした。
「来年もお待ちしています」
そんな想いを胸に、私はお二人の背中を見送りました。
ふと後ろを振り返ると、ルイ君はお二人の方を向きゆっくりと目を閉じていました。それはまるでお二人に「バイバイ、また来てね」と微笑んでいるように、私には見えていました。
2021年09月30日
笑顔の想い出はいくつあってもいい【想い出アミーゴインサイドストーリー㊼】
福岡にある水族館でのお話です。
あざらしをモチーフにしたフォトスポットに、1歳くらいのお子さまを連れたご家族がお越しになりました。
パパ、ママ、男の子で撮影した家族写真は、キレイに生き生きとした笑顔の写真を撮ることができました。

「とっても素敵!この子もこんなに楽しそうに笑ってるわ。いい写真ね!」
目をキラキラ輝かせながら、写真を見られていた奥さまから、さらにこんな依頼がありました。
「この子だけで写真、撮れませんか?」
1歳のお子さまは、一人で立つのもやっとの状況で、撮影の間、一人だけでというのは限りなく難しいことです。どうしよう?と考えましたが、お客さまのリクエストには最大限応えるのが、プロの仕事。
「かしこまりました。一つだけお願いがあります。お二人共、協力をお願いできませんか?」
「もちろんです!ありがとうございます」
ご両親は、写真に写り込まないようイスの後ろ側に屈んで身を隠してもらい、後ろから二人でお子さまを支えます。
他のスタッフにも手伝ってもらい、後方のご両親に気が向かないように、二人で必死にテンションを上げて、お子さまの注意を引き、何とか笑顔の写真を撮ることができました。
ご両親やスタッフの協力があってこそ撮ることができた、まさにみんなで創った想い出の写真です。
「めっちゃいいッ!お父さんたち(祖父母)にも見せないとダメだね」
お二人はとても喜んでくれました。
1回目の写真が、家族揃って満面の笑みであった為、お子さま一人の写真も同じクオリティの写真を提供できるか不安がありましたが、ご両親の笑顔を見て、本当に依頼をお請けして良かったと思いました。
そして、笑顔の想い出はいくつあっても、きっといくつになっても輝き続けるものだと…。
今まで以上に自信も以て、写真を撮ることをおススメしていこうと思った瞬間でした。
あざらしをモチーフにしたフォトスポットに、1歳くらいのお子さまを連れたご家族がお越しになりました。
パパ、ママ、男の子で撮影した家族写真は、キレイに生き生きとした笑顔の写真を撮ることができました。

「とっても素敵!この子もこんなに楽しそうに笑ってるわ。いい写真ね!」
目をキラキラ輝かせながら、写真を見られていた奥さまから、さらにこんな依頼がありました。
「この子だけで写真、撮れませんか?」
1歳のお子さまは、一人で立つのもやっとの状況で、撮影の間、一人だけでというのは限りなく難しいことです。どうしよう?と考えましたが、お客さまのリクエストには最大限応えるのが、プロの仕事。
「かしこまりました。一つだけお願いがあります。お二人共、協力をお願いできませんか?」
「もちろんです!ありがとうございます」
ご両親は、写真に写り込まないようイスの後ろ側に屈んで身を隠してもらい、後ろから二人でお子さまを支えます。
他のスタッフにも手伝ってもらい、後方のご両親に気が向かないように、二人で必死にテンションを上げて、お子さまの注意を引き、何とか笑顔の写真を撮ることができました。
ご両親やスタッフの協力があってこそ撮ることができた、まさにみんなで創った想い出の写真です。
「めっちゃいいッ!お父さんたち(祖父母)にも見せないとダメだね」
お二人はとても喜んでくれました。
1回目の写真が、家族揃って満面の笑みであった為、お子さま一人の写真も同じクオリティの写真を提供できるか不安がありましたが、ご両親の笑顔を見て、本当に依頼をお請けして良かったと思いました。
そして、笑顔の想い出はいくつあっても、きっといくつになっても輝き続けるものだと…。
今まで以上に自信も以て、写真を撮ることをおススメしていこうと思った瞬間でした。
2021年09月06日
日付がはいった夏の想い出【想い出アミーゴインサイドストーリー㊻】
仙台の水族館でのお話です。
水族館の繁忙期である夏休みが終わり、その振り返りをしていた時に、ふとお盆頃に来てくれたお客さまの事を思い出しました。
ご家族連れでいらした小学校 低学年ぐらいの男の子です。
ご家族の仲の良さが、写真にもにじみ出ていて、全員が満面の笑みで写ってくれました。
写真を見た瞬間、この男の子は「良い写真、うん、うん」と頷いて、マスクをしていても笑っていることがわかるほど楽しそうな様子。
「今日はね。本当に本っ当にいい日だった!いい想い出になった!福島から来て良かった!今日の日付の浮き輪買っちゃったもん」
と写真を見ながら嬉しそうに話してくれました。

日付の浮き輪とは、水族館のお土産ショップで売っている日付が入ったかわいい浮き輪のストラップ。
多くは、お誕生日や記念日の日付のものを購入される方が多いと思うのですが、そのお子さまは今日の素晴らしさを忘れないよう購入したそうです。
私たちの写真にも今日の想い出の証として、日付をプリントに入れています。

コロナ禍で夏休みだけど、外で思いきり遊んだり、旅行に行ったりすることも、はばかられる状況の中、今日という日が、ご家族や男の子にとって特別な1日になったのであれば、とても嬉しいことです。
写真を見て、そこに刻まれた日付を見て
家族で旅行に来た想い出
水族館に来た想い出
写真を撮ってもらった想い出
ショップで浮き輪のストラップを買った想い出
いろんな事を思いだして、またいつかあの場所に行きたいな。と思っていただけるようなサービスを提供し続けていきたいです。
ご家族が先に出口へ向かう中、男の子が何度も、何度も聞かせてくれた「本当にいい想い出になった」という言葉は、今年の夏、私の中でも忘れられない想い出になりました。
水族館の繁忙期である夏休みが終わり、その振り返りをしていた時に、ふとお盆頃に来てくれたお客さまの事を思い出しました。
ご家族連れでいらした小学校 低学年ぐらいの男の子です。
ご家族の仲の良さが、写真にもにじみ出ていて、全員が満面の笑みで写ってくれました。
写真を見た瞬間、この男の子は「良い写真、うん、うん」と頷いて、マスクをしていても笑っていることがわかるほど楽しそうな様子。
「今日はね。本当に本っ当にいい日だった!いい想い出になった!福島から来て良かった!今日の日付の浮き輪買っちゃったもん」
と写真を見ながら嬉しそうに話してくれました。

日付の浮き輪とは、水族館のお土産ショップで売っている日付が入ったかわいい浮き輪のストラップ。
多くは、お誕生日や記念日の日付のものを購入される方が多いと思うのですが、そのお子さまは今日の素晴らしさを忘れないよう購入したそうです。
私たちの写真にも今日の想い出の証として、日付をプリントに入れています。

コロナ禍で夏休みだけど、外で思いきり遊んだり、旅行に行ったりすることも、はばかられる状況の中、今日という日が、ご家族や男の子にとって特別な1日になったのであれば、とても嬉しいことです。
写真を見て、そこに刻まれた日付を見て
家族で旅行に来た想い出
水族館に来た想い出
写真を撮ってもらった想い出
ショップで浮き輪のストラップを買った想い出
いろんな事を思いだして、またいつかあの場所に行きたいな。と思っていただけるようなサービスを提供し続けていきたいです。
ご家族が先に出口へ向かう中、男の子が何度も、何度も聞かせてくれた「本当にいい想い出になった」という言葉は、今年の夏、私の中でも忘れられない想い出になりました。