2021年06月18日
想い出が人生を創る【想い出アミーゴインサイドストーリー㊵】
関西にあるテーマパークでのお話です。
閉店間際の写真館に1組のカップルが、駆け込んで来ました。
「まだ撮影してもらうことはできますか?」
こんな時間にお越しいただいた事は大変ありがたいのですが、撮影をお請けすると、パーククローズの時間を過ぎてしまう為、困った顔をしてしまいました。
すると、男性が満面の笑みで

「今日、プロポーズしたんですよ。だから記念写真を撮って欲しくて……」と仰いました。
お客さまの突然のコトバにビックリしましたが、すぐに今日の想い出を記念に残すために何とかできないか?と考えました。
「おめでとうございます!少しだけお時間をいただけませんか?」
と言い上司に相談すると「そりゃめでたい!ぜひ、撮ろう」と言って、すぐにパークのマネージャーへ相談をしたところ快諾をいただき、パーク全体でお二人の門出をお祝いする準備が整いました。
クローズ時間を過ぎてしまうため今回だけの特別な対応であることをお客さまに伝え、お二人の幸せそうな笑顔を想い出に残すことができました。結果、お二人の記念すべき門出日の他の何物にも代えがたい想い出の記念写真を創ることが出来ました。
そして、ちょうど1年後。
「私たち、無事に本日挙式をすることができました!!」

お二人が、サプライズで写真館にお越しになられました!あの日の私たちのサービスに感動して、式場もこのテーマパークを選んでいただいたのです!
お客様にとっての「一生の記念」、そんな記念すべき瞬間に立ち会えたこと、一緒にお手伝いできたことが、本当に嬉しかったです。1年前に精一杯お二人に尽くせたことで、ご結婚という記念すべき1ページを創れたことは、とても感慨深い気持ちになりました。
「想い出が人生を創る」自分たちの仕事に、さらに誇りを持てた瞬間でした。
2021年06月08日
「想い出」は世代を越えて…【想い出アミーゴインサイドストーリー㊴】
静岡県にある水族館でのお話です。
多くのお客様の想い出創りに精を出し少し間があいたとき、遠くからゲストの視線を感じました。
視線の先にいたのは、50代くらいのご夫婦。
撮影したいけど少し恥ずかしいのかな?と思うほど、もじもじされていたので、
ゆっくりお客さまに近づいてお声がけしてみました。
「よろしければ、水族館に遊びにいらした記念に写真をお撮りになりませんか?」
そう伝えた瞬間、奥さまが手に持たれている記念写真が目に入りました。

よく見ると、その記念写真は、今から何年も前にここで撮影された記念写真でした。
しかし、その写真に写る人は目の前のご夫婦ではありません。少し年配のご夫婦が、優しそうな表情で写られていて、写真とアルバムのどちらも色褪せていましたが、お二人の笑顔はその日のまま輝いて見えました。
良くお聞きすると、ご両親が相次いで他界され遺品整理をしていると、この写真が出て来たそうです。二人の笑顔が、何とも微笑ましくて、ご夫婦をもう一度、この水族館に連れてきたい。
そう思ったそうです。
「両親が、笑顔で写っているこの写真と共に、私たちの写真も撮ってもらえませんか?」
おそらく4人で写る最後の写真です。喜んで撮影させていただきました。
さっそく仕上がった写真をご覧いただきました。
「お写り具合はいかがですか?」
「みんな優しい笑顔、ここへ来てよかった。この写真と一緒に並べて飾ります」
奥さまは、とても嬉しそうにおっしゃっていただきました。
同じ場所で撮影した2世代のご夫婦の写真が、お家のリビングに飾られると思うと、私も嬉しくなりました。

私たちが提供している「記念写真」は、時間を越え、世代を越えてずっと「想い出」を伝えていくものなのだ、と改めて実感しました。
今日、撮影させていただいたお写真が、この後もご家族のかけがえのない想い出になることに誇りとやりがいを感じます。お客さまにとっての特別な1枚を想像しながら、今日も笑顔を追いかけていきます。
多くのお客様の想い出創りに精を出し少し間があいたとき、遠くからゲストの視線を感じました。
視線の先にいたのは、50代くらいのご夫婦。
撮影したいけど少し恥ずかしいのかな?と思うほど、もじもじされていたので、
ゆっくりお客さまに近づいてお声がけしてみました。
「よろしければ、水族館に遊びにいらした記念に写真をお撮りになりませんか?」
そう伝えた瞬間、奥さまが手に持たれている記念写真が目に入りました。

よく見ると、その記念写真は、今から何年も前にここで撮影された記念写真でした。
しかし、その写真に写る人は目の前のご夫婦ではありません。少し年配のご夫婦が、優しそうな表情で写られていて、写真とアルバムのどちらも色褪せていましたが、お二人の笑顔はその日のまま輝いて見えました。
良くお聞きすると、ご両親が相次いで他界され遺品整理をしていると、この写真が出て来たそうです。二人の笑顔が、何とも微笑ましくて、ご夫婦をもう一度、この水族館に連れてきたい。
そう思ったそうです。
「両親が、笑顔で写っているこの写真と共に、私たちの写真も撮ってもらえませんか?」
おそらく4人で写る最後の写真です。喜んで撮影させていただきました。
さっそく仕上がった写真をご覧いただきました。
「お写り具合はいかがですか?」
「みんな優しい笑顔、ここへ来てよかった。この写真と一緒に並べて飾ります」
奥さまは、とても嬉しそうにおっしゃっていただきました。
同じ場所で撮影した2世代のご夫婦の写真が、お家のリビングに飾られると思うと、私も嬉しくなりました。

私たちが提供している「記念写真」は、時間を越え、世代を越えてずっと「想い出」を伝えていくものなのだ、と改めて実感しました。
今日、撮影させていただいたお写真が、この後もご家族のかけがえのない想い出になることに誇りとやりがいを感じます。お客さまにとっての特別な1枚を想像しながら、今日も笑顔を追いかけていきます。
2021年05月23日
特別な日に特別な1枚を【想い出アミーゴインサイドストーリー㊳】
4月3日は、何の日かご存知ですか?
そう、沖縄県民ならみんな知っている「シーサーの日」です(笑)

この日は、私にとって忘れられない1日となりました。
華やかな琉球衣装を着て、お散歩や記念写真が楽しめる写真館。そこに女性のお客様が2名、来店されました。お話を伺ってみると、お二人は以前の職場のお友達同士だそうです。
転勤で沖縄に越してきたというお客様は、めでたいことに今日が誕生日。そのお祝いにはるばる名古屋から、友人が駆けつけてくれたそうです。
衣装をセレクトする時も、お二人は色の組み合わせを相談し、談笑していました。その様子を見ていると、すごく仲が良いことが伝わってきて、私も何だか嬉しい気持ちになりました。
私自身も、千葉から沖縄に転勤して、はや3年。こうして友達が遊びに来てくれることの嬉しさや友人と旅行で一緒に過ごす時間の大切さがわかります。その貴重な時間を少しでも楽しんでもらえるよう、頑張ろう!という気持ちになりました。
いよいよ撮影が始まります。まずはお客さまに、記念すべき今日という日が「シーサーの日」であることをお伝えしました。それから両腕を上げてもらって、お二人仲良くシーサーのポーズです!
同じポーズにならないよう注意しながらそのまま数カット撮影。最後はお二人に、普段の撮影では使用しないシーサーのぬいぐるみを特別に持ってもらい、撮影をしました。

4月3日、シーサーづくしでお誕生日の演出です。
撮影そのものをすごく楽しんでくださって、素敵な写真に仕上がりました。
「本当に楽しそうな写真!シーサーの日(笑)、いい誕生日になったわ!ありがとう」お二人は、写真を見てとても喜んでくれました。
お帰りの際、ぜひ一緒に記念写真を撮って欲しいとお客さまからリクエストいただき、全員で指を「4」と「3」にしたお誕生日バージョン、お客さまも私も、みんな一緒のシーサーポーズで、撮影しました。
「また来年のお誕生日、来て下さいね」とお伝えすると
「絶対来ます」と笑顔で即答してくれました。
数週間後……、お客さまから素敵なサプライズが届きました。
"とっても楽しかったです ❕ 誕生日のお友達も喜んでました"とお礼のお手紙と一緒に撮影した記念写真も入っていました。写真には、「4月3日」の日付も可愛く入ってシールやスタンプなどで、キラキラのデコレーション。
とても可愛くて、お客さまの想いが詰まったお手紙に胸が熱くなりました。
今日という日を楽しんでもらいたい。大切な友人と過ごす1年に1度しかない特別な日を忘れられない1日にして欲しい。という想いが、お客さまに伝わったのだと思いました。
特別なことはしていません。何をすれば、どのように撮れば想い出になるか?それしか考えていませんでした。コロナ禍の今だからこそ、1組1組に寄り添ったオーダーメイドの撮影で、記念写真の体験価値を高めていきたいです。
それが、お客さまの特別な想い出の1枚になれば嬉しいですね。
素敵な贈り物により、私にとっても「シーサーの日」は忘れられない1日となりました。来年もまたお客さまに会えますように。
そう、沖縄県民ならみんな知っている「シーサーの日」です(笑)

この日は、私にとって忘れられない1日となりました。
華やかな琉球衣装を着て、お散歩や記念写真が楽しめる写真館。そこに女性のお客様が2名、来店されました。お話を伺ってみると、お二人は以前の職場のお友達同士だそうです。
転勤で沖縄に越してきたというお客様は、めでたいことに今日が誕生日。そのお祝いにはるばる名古屋から、友人が駆けつけてくれたそうです。
衣装をセレクトする時も、お二人は色の組み合わせを相談し、談笑していました。その様子を見ていると、すごく仲が良いことが伝わってきて、私も何だか嬉しい気持ちになりました。
私自身も、千葉から沖縄に転勤して、はや3年。こうして友達が遊びに来てくれることの嬉しさや友人と旅行で一緒に過ごす時間の大切さがわかります。その貴重な時間を少しでも楽しんでもらえるよう、頑張ろう!という気持ちになりました。
いよいよ撮影が始まります。まずはお客さまに、記念すべき今日という日が「シーサーの日」であることをお伝えしました。それから両腕を上げてもらって、お二人仲良くシーサーのポーズです!
同じポーズにならないよう注意しながらそのまま数カット撮影。最後はお二人に、普段の撮影では使用しないシーサーのぬいぐるみを特別に持ってもらい、撮影をしました。
4月3日、シーサーづくしでお誕生日の演出です。
撮影そのものをすごく楽しんでくださって、素敵な写真に仕上がりました。
「本当に楽しそうな写真!シーサーの日(笑)、いい誕生日になったわ!ありがとう」お二人は、写真を見てとても喜んでくれました。
お帰りの際、ぜひ一緒に記念写真を撮って欲しいとお客さまからリクエストいただき、全員で指を「4」と「3」にしたお誕生日バージョン、お客さまも私も、みんな一緒のシーサーポーズで、撮影しました。
「また来年のお誕生日、来て下さいね」とお伝えすると
「絶対来ます」と笑顔で即答してくれました。
数週間後……、お客さまから素敵なサプライズが届きました。
"とっても楽しかったです ❕ 誕生日のお友達も喜んでました"とお礼のお手紙と一緒に撮影した記念写真も入っていました。写真には、「4月3日」の日付も可愛く入ってシールやスタンプなどで、キラキラのデコレーション。
とても可愛くて、お客さまの想いが詰まったお手紙に胸が熱くなりました。
今日という日を楽しんでもらいたい。大切な友人と過ごす1年に1度しかない特別な日を忘れられない1日にして欲しい。という想いが、お客さまに伝わったのだと思いました。
特別なことはしていません。何をすれば、どのように撮れば想い出になるか?それしか考えていませんでした。コロナ禍の今だからこそ、1組1組に寄り添ったオーダーメイドの撮影で、記念写真の体験価値を高めていきたいです。
それが、お客さまの特別な想い出の1枚になれば嬉しいですね。
素敵な贈り物により、私にとっても「シーサーの日」は忘れられない1日となりました。来年もまたお客さまに会えますように。
2021年05月13日
時空を超えて届く、信頼の言葉【想い出アミーゴインサイドストーリー㊲】
ここは沖縄の写真館。

私たちの写真館では「レンタル琉装」というサービスを行っています。
琉装とは沖縄の民族衣装。歴史ある鮮やかな「琉装」を身にまとい、写真撮影を体験していただけます。
琉装のまま外を一日散歩できるようなプランもあります。
観光に来たお客様はもちろん、地元の方にも人気のレンタル琉装写真館。そんな写真館に、一組のご夫婦が来店されました。東京から旅行で来られたご予約のお客様。
簡単な受付を済ませ、奥様はお支度に入りました。
「沖縄には何回も来たことがあるんだけどね、一度でいいから琉装を着てみたいと前から思っていたの!」
ニコニコ笑顔で奥様が仰います。
「そういえばこのお店、文教スタヂオさんのお店なんですね」
突然会社名を呼ばれて、私はドキッとしました。
奥様の仰る通り、ここは私が勤める文教スタヂオが運営するレンタル琉装のお店。ですが、店名に文教スタヂオの文字はありません。それにこのお店で「文教スタヂオ」を知っているというお客様に出会ったのは初めてだったので驚きました。
「奥様、文教スタヂオをご存知なのですか?」驚く私に、もちろんという表情で頷く奥様。
お話をうかがうと、奥様はツアー会社にお務めだそうで。
「入社してまだ間もない頃に仕事で文教スタヂオの社員さんとご一緒することがよくあって、写真の文教さんがどんなお仕事をするかよく知っていたの。だからこのお店のホームページで文教スタヂオの名前を見つけた時、良い記念になるに違いないと思ったのよ。文教スタヂオさんなら間違いないって」
私はその言葉を聞いて嬉しい気持ちと共に身が引き締まる思いでした。
お支度を終えて琉装を身に纏った奥様。お店の外に出発していよいよ撮影開始。
お客様には撮影を通じて沖縄の文化や歴史にも触れていただきたいという想いも込めて、様々な撮影スポットを巡っていただきます。
「ガジュマルを背景に撮ってもらえるの? 沖縄らしくっていいわねぇ」
「現地の人に撮ってもらうと、観光もできてお得だな」
移動中もご夫婦に楽しんでいただけているようで私は嬉しい気持ちになりました。
その後撮影を無事に終えお店へ移動。撮影した写真データをご覧いただきます。

御嶽(うたき:琉球神道の拝む所)で撮影したお写真を特に気に入っていただけました。撮影中の奥様を夢中で携帯撮影する旦那様を写した一枚も、大変喜んでいただけました。
ご満足いただけたようで、私はホッと胸を撫でおろすことができました。
「文教スタヂオなら間違いない」
奥様がくださったこの言葉は、脈々と受け継がれてきた会社の歴史を改めて感じさせてくれるものでした。
これまで会社を支えてきた先輩方の技術と努力に対するお客様からの信頼が、時空を超えて私たちのいる現代に届いた。
その期待を裏切らないようにより一層頑張らなければと、私は改めて身が引き締まる思いでした。
「ありがとうございました。良い記念にしてくださいね」
最高の想い出をご用意させていただいた後、お客様の後ろ姿に私はこの言葉を添えます。
私自身も「文教スタヂオ」の一員であるという誇りを胸に。

私たちの写真館では「レンタル琉装」というサービスを行っています。
琉装とは沖縄の民族衣装。歴史ある鮮やかな「琉装」を身にまとい、写真撮影を体験していただけます。
琉装のまま外を一日散歩できるようなプランもあります。
観光に来たお客様はもちろん、地元の方にも人気のレンタル琉装写真館。そんな写真館に、一組のご夫婦が来店されました。東京から旅行で来られたご予約のお客様。
簡単な受付を済ませ、奥様はお支度に入りました。
「沖縄には何回も来たことがあるんだけどね、一度でいいから琉装を着てみたいと前から思っていたの!」
ニコニコ笑顔で奥様が仰います。
「そういえばこのお店、文教スタヂオさんのお店なんですね」
突然会社名を呼ばれて、私はドキッとしました。
奥様の仰る通り、ここは私が勤める文教スタヂオが運営するレンタル琉装のお店。ですが、店名に文教スタヂオの文字はありません。それにこのお店で「文教スタヂオ」を知っているというお客様に出会ったのは初めてだったので驚きました。
「奥様、文教スタヂオをご存知なのですか?」驚く私に、もちろんという表情で頷く奥様。
お話をうかがうと、奥様はツアー会社にお務めだそうで。
「入社してまだ間もない頃に仕事で文教スタヂオの社員さんとご一緒することがよくあって、写真の文教さんがどんなお仕事をするかよく知っていたの。だからこのお店のホームページで文教スタヂオの名前を見つけた時、良い記念になるに違いないと思ったのよ。文教スタヂオさんなら間違いないって」
私はその言葉を聞いて嬉しい気持ちと共に身が引き締まる思いでした。
お支度を終えて琉装を身に纏った奥様。お店の外に出発していよいよ撮影開始。
お客様には撮影を通じて沖縄の文化や歴史にも触れていただきたいという想いも込めて、様々な撮影スポットを巡っていただきます。
「ガジュマルを背景に撮ってもらえるの? 沖縄らしくっていいわねぇ」
「現地の人に撮ってもらうと、観光もできてお得だな」
移動中もご夫婦に楽しんでいただけているようで私は嬉しい気持ちになりました。
その後撮影を無事に終えお店へ移動。撮影した写真データをご覧いただきます。

御嶽(うたき:琉球神道の拝む所)で撮影したお写真を特に気に入っていただけました。撮影中の奥様を夢中で携帯撮影する旦那様を写した一枚も、大変喜んでいただけました。
ご満足いただけたようで、私はホッと胸を撫でおろすことができました。
「文教スタヂオなら間違いない」
奥様がくださったこの言葉は、脈々と受け継がれてきた会社の歴史を改めて感じさせてくれるものでした。
これまで会社を支えてきた先輩方の技術と努力に対するお客様からの信頼が、時空を超えて私たちのいる現代に届いた。
その期待を裏切らないようにより一層頑張らなければと、私は改めて身が引き締まる思いでした。
「ありがとうございました。良い記念にしてくださいね」
最高の想い出をご用意させていただいた後、お客様の後ろ姿に私はこの言葉を添えます。
私自身も「文教スタヂオ」の一員であるという誇りを胸に。
2021年04月26日
想い出の宅急便【想い出アミーゴインサイドストーリー㊱】
今では珍しくなりましたが、かつて団体バスの最盛期、多くのツアーバスの撮影で忙しくしていました。
私が長野県の景勝地にて仕事していたころのお話です。

その日は朝から大忙しで、次から次へとお越しになるツアーバスのお客様をひな壇に並んでいただき、団体集合写真を撮影していました。
午前中に撮影を終え既にご出発された団体の添乗員さんから私に電話がありました。
「すみません、お客様に写真の購入場所を伝え忘れていましたので、まだ写真をご覧になっておられないお客様がたくさんいらっしゃいまして……。
この後、〇〇という場所で休憩予定なのですが、もう一度写真販売に来ていただく事はできませんでしょうか?」
その団体は私が撮影して、ご見学を終えたお客様を販売場所で待っていたのですが、なぜか写真を見に来られる人が少なかったのでおかしいなと思っていました。
撮影時にも販売場所はお伝えしているのですが、バス台数が多いと周知出来ないことがあり、添乗員さんからも再度ご案内していただくことになっていました。
タイトなスケジュールで動く団体ではよくあることです。
良く撮れていたので是非お客様に見て欲しい!すぐにでも写真を見せに行きたい!と思い即答したいのですが、このあとも撮影の予定はぎっしり詰まっていて、一人抜けてしまうだけでも現場の皆に負担がかかります。
私は電話を保留にし、すぐチームメンバーに相談しました。
【NOと言わない】がポリシーの私は「絶対行くべきですよね。」と言うと「みんなで頑張れば何とかなるよ」と。
繁忙期の現場は、一人でも抜けたらかなり忙しくなることも分かっているが、
想い出創造研究所という目指すべき道は「一人でも多くのお客様に想い出をお持ち帰りいただくことが我々の使命です!」
勿論、すぐさま車を走らせました。私が到着すると、既にバスは到着していて、待ってましたと言わんばかりの勢いで写真を見るお客様の列ができました。
「いい写真じゃないか。一枚もらえるかい?」
「おや、さっきのカメラマンさんじゃないか。こんな遠くまで届けにきてくれてありがとうね。私も一枚もらうよ」

結果、事前に予想してプリントしていた写真数をはるかに超える40枚以上の追加注文(後日郵送)が入りました。
たくさん売れたことも嬉しかったけれど、何より写真を喜ぶお客様の笑顔を見ていると、仕事の疲れも吹き飛んでいくようでした。
あの時電話で写真の再販売を現場優先で考えていたら、このお客様たちの笑顔もなかったのだなと思うと、心から「来てよかった」と思いました。
やがて添乗員さんにも感謝されつつ、バスは笑顔のお客様を乗せて休憩地を後にします。
私はバスの隊列が見えなくなるまで手を振り続けていました。『一期一会の出会い』に感謝の気持ちを込めて。
私が長野県の景勝地にて仕事していたころのお話です。

その日は朝から大忙しで、次から次へとお越しになるツアーバスのお客様をひな壇に並んでいただき、団体集合写真を撮影していました。
午前中に撮影を終え既にご出発された団体の添乗員さんから私に電話がありました。
「すみません、お客様に写真の購入場所を伝え忘れていましたので、まだ写真をご覧になっておられないお客様がたくさんいらっしゃいまして……。
この後、〇〇という場所で休憩予定なのですが、もう一度写真販売に来ていただく事はできませんでしょうか?」
その団体は私が撮影して、ご見学を終えたお客様を販売場所で待っていたのですが、なぜか写真を見に来られる人が少なかったのでおかしいなと思っていました。
撮影時にも販売場所はお伝えしているのですが、バス台数が多いと周知出来ないことがあり、添乗員さんからも再度ご案内していただくことになっていました。
タイトなスケジュールで動く団体ではよくあることです。
良く撮れていたので是非お客様に見て欲しい!すぐにでも写真を見せに行きたい!と思い即答したいのですが、このあとも撮影の予定はぎっしり詰まっていて、一人抜けてしまうだけでも現場の皆に負担がかかります。
私は電話を保留にし、すぐチームメンバーに相談しました。
【NOと言わない】がポリシーの私は「絶対行くべきですよね。」と言うと「みんなで頑張れば何とかなるよ」と。
繁忙期の現場は、一人でも抜けたらかなり忙しくなることも分かっているが、
想い出創造研究所という目指すべき道は「一人でも多くのお客様に想い出をお持ち帰りいただくことが我々の使命です!」
勿論、すぐさま車を走らせました。私が到着すると、既にバスは到着していて、待ってましたと言わんばかりの勢いで写真を見るお客様の列ができました。
「いい写真じゃないか。一枚もらえるかい?」
「おや、さっきのカメラマンさんじゃないか。こんな遠くまで届けにきてくれてありがとうね。私も一枚もらうよ」

結果、事前に予想してプリントしていた写真数をはるかに超える40枚以上の追加注文(後日郵送)が入りました。
たくさん売れたことも嬉しかったけれど、何より写真を喜ぶお客様の笑顔を見ていると、仕事の疲れも吹き飛んでいくようでした。
あの時電話で写真の再販売を現場優先で考えていたら、このお客様たちの笑顔もなかったのだなと思うと、心から「来てよかった」と思いました。
やがて添乗員さんにも感謝されつつ、バスは笑顔のお客様を乗せて休憩地を後にします。
私はバスの隊列が見えなくなるまで手を振り続けていました。『一期一会の出会い』に感謝の気持ちを込めて。